「他人の不幸は蜜の味」とよく言われますが、なぜこのような言葉が生まれたのでしょうか?
他人の不幸を喜び、人の幸福を妬むという行為には、様々な心理が隠されていました。
今回は、他人の不幸を喜ぶ人の心理についてご紹介したいと思います。
他人の不幸を喜ぶ人の心理
他人の不幸を喜ぶ人の背景には、「優越感に浸る心理」が隠されています。
あなたは、「他人の不幸は蜜の味」という言葉を聞いたことはありますか?
なんとも、悲しい言葉の響きですがこの言葉に共感する人が多いのは事実だと思います。
だからこそ、よく使われるようになったといっても過言ではありませんね。
他人の不幸といっても、様々なものがあります。
「イケメンの彼氏にフラれた友達」
「玉の輿にのった友達が、離婚した」
「超セレブの家庭の子供が事件を起こして逮捕された」
などなど、あげたらきりがないですがこういったものがあります。
こういった話を聞くとなんだか非道徳的だな。と思いながらも噂話に花を咲かせてしまうこともありますよね。
こういったように、他人の不幸をついつい喜んでしまう人の心理には、冒頭でお話ししたように「優越感に浸る心理」が隠されています。
「私は、あの人に比べて幸せ」と相手と比べて自分のほうが上だと思いたいのです。
これは、相手に輝かしい過去があればあるほど、「今は私のほうが勝っているわ」と自分のほうが上と認識し勝ったような気分になるのです。
これは、誰でも感じることのある感情です。
勤め先や学歴を聞く人にも同じ心理が隠されている
この優越感に浸るという心理は、他人の不幸を喜ぶ人の背景だけでなく勤め先や学歴をやたらと聞いてくる人にも隠れている心理だといえます。
相手から聞き出した情報の中に自分よりも下だと思えるものを見つけて優越感に浸りたいのです。
自分の人生への不満や不安
もう1つ、他人の不幸を喜んでしまう心理として考えられるのが「自分の人生への不満や不安の表れ」です。
自分の人生に満足している人は、他人の不幸には興味がありません。
自分の人生に満足している人は、他人の幸せを一緒になって喜ぶことが出来ます。
しかし、自分の人生へなんらかの不満や不安があると他人の幸せを羨ましいと感じその反対の不幸を喜んでしまうのです。
人の幸福を妬むのは劣等感の表れ
人の不幸を喜ぶのは、劣等感の表れや自信のなさの表れです。
人は他者と比較し、自分の優劣を決めてしまいがちです。
人の幸福を見ると自分が負けたような気持ちになり「自分はなんてダメなんだ」と思ってしまうのです。
これは、自尊感情が低い人ほど思う感情です。
※自尊感情とは、自分に対する肯定的な評価感情のこと
劣等感がある人の他の特徴
自分に自信がない人や劣等感がある人は「嘘をつく」や「言い訳をよくする」という面であったり「傷付きやすい」という特徴もあります。
その他には「カメラや写真を嫌がる」という傾向や「ヒーローや芸能人に憧れる」という傾向もあります。
詳しくは下記を参考にしてください。
・【カメラや写真を嫌がる人の心理・理由】カメラや写真が嫌いな人はなぜ?
・ヒーローや芸能人に憧れる心理!ヒーローはなぜ憧れの対象になるのか?
まとめ
今回は、なぜ「他人の不幸は蜜の味」と思うのかその心理についてご紹介しました。
他人の不幸が嬉しいと感じてしまったりその噂話が楽しいと感じてしまう理由は「優越感に浸りたいから」です。
「その人よりも私が上」「今は私のほうが幸せだわ!」と優越感を感じ、不満な自分の人生を少しでも満足するものにしようとしているのです。
これは、誰にでもあるごく普通の感情であり、心配することはありません。
しかし、あからさまに他人の不幸を喜ぶ姿をまわりに見せると「自分は人生は不幸だ!」と言いふらしているようなものです。
他人と自分は、まったくの別人です。
人と自分を比べる事は、避けることが1番の解決策です。
こうした感情から解放されるには、自尊感情を高めて他人と自分を比べて、一喜一憂しないことがとても大切です。