【卒業祝い・就職祝い】の手紙の書き方と文例!両親や友達、後輩へ

友達や後輩の卒業、そして就職が決まったという知らせは自分のことのように嬉しいものですよね。これまでの本人の頑張りをたたえ、ご両親をねぎらう言葉などを手紙につづり祝福の気持ちを伝えましょう。

そこで、今回は両親や友達宛ての卒業のお祝いの手紙の書き方についてご紹介します。

実際に、卒業祝いを書く時に参考になる文例も載せましたので参考にしてください。

また、卒業後に就職をする方もいらっしゃると思うので、そういった方への就職祝いの手紙の書き方と文例も合わせてご紹介します。

家業を継ぐ場合の書き方も一緒にご紹介します。

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卒業と就職のお祝いの手紙の書き方

卒業式

卒業や就職のお祝いは基本的には本人宛てに出すのが理想です。

しかし本人と面識がない場合は、ご両親宛てに出しましょう。

本人の努力をたたえ、成果をほめたり社会に出る相手に対して勇気づけ励ますエールの気持ちを贈るとよいでしょう。

送る相手が、後輩などの場合はさり気ない助言を添えるのも良いでしょう。

お祝いの手紙の基本の流れ

卒業祝いなどに関わらず、「お祝いの手紙」の基本的な流れは下記のとおりです。

  1. 前文

    ・頭語
    時候の挨拶
    ・相手の健康、安否を尋ねる
    ※親しい相手には前文を省いて書き出しても良い

  2. 主文

    ・お祝いの言葉
    ・お祝いごとについての感想や感慨などを伝える
    ・ねぎらいの言葉
    ・今後の発展を祈る言葉
    ・お祝い品について伝える(お祝い品がない場合は将来を期待する言葉を添えても良い)

  3. 末文

    ・結びの言葉
    ・結語
    ※改めてお祝いの言葉を述べて結ぶのもよい

※詳しい「時候の挨拶」や「季語」、「風物詩」などについては、「風物詩・季語・時候の挨拶文例の早見表」を参考にしてください。

風物詩・季語・時候の挨拶文例の早見表

※ねぎらいの言葉については、「【いわたりの言葉・ねぎらいの言葉】ビジネスで使える敬語7選」を参考にしてください。

【いたわりの言葉・ねぎらいの言葉】ビジネスで使える敬語7選

卒業祝い・就職祝いの手紙を書く上で注意したいこと

CHECK
卒業祝いや就職祝いを書く上での重要ポイント
  • 忌み言葉は使わない
  • 自分と比べるような表現は避ける
  • そっけない印象にならないように注意
  • お祝いの品のことは控えめに触れる

忌み言葉は使わない

お祝いごとで手紙を送るときには、

不幸なことを連想させる忌み言葉は避けるようにしましょう。

卒業祝いや就職祝いの場合の忌み言葉の例

「滑る」「崩れる」「落ちる」「流れる」「取り消し」「消える」

「壊れる」「やめる」「終わる」「失う」「中止」「変更」

※更に詳しい忌み言葉や重ね言葉の言い換え方は「【忌み言葉一覧表】と【言い換え方のまとめ】」を参考にしてください。

ウェディングドレスを着た女性 【忌み言葉一覧表】と【言い換え方のまとめ】

※マイナスに受け取られがちな言葉もなるべくなら使わないほうがいいです。

普段何気なく使っている「マイナスに取られてしまう言葉をプラスな言葉に言い換える方法」は別記事にまとめましたので参考にしてください。

マイナス言葉をプラス言葉に変える【言い換え方一覧】

自分と比べるような表現は避ける

相手を褒めるつもりであっても自分を引き合いに出すような表現は、

妬みやひがみと受け取られてしまう可能性もありますので、使わないようにしましょう。

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そっけない印象にならないように注意

相手によっては、「卒業おめでとう」だけではお祝いの言葉としては不十分な場合があります。

「社会人として大いに活躍されることでしょう」など相手の喜びのツボを押さえた言葉を添える工夫をしましょう。

お祝いの品のことは控えめに触れる

お祝いの品がある場合は、文末でさりげなく伝える程度にしましょう

品物について長々と説明したり、こだわりを押し付けたりしないように注意が必要

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両親に送る場合の例文

実際に使える例文についてご紹介します。

拝啓 日増しに春めいてまいりました。ご家族の皆様には、お健やかにお過ごしのことと拝察いたします。

さて、このたびはご令嬢○○様のご卒業、ご就職おめでとうございます。
ご就職先は、かねて希望されていた○○会社とか。狭き門の採用試験に見事合格するとは、誠に喜ばしい限りです。
ご両親様のご満足もさぞかしと存じます。努力家の○○様ですから、これからも夢に向かって着実に歩まれていくでしょう。

ご卒業と新しい門出を祝い、ささやかなお祝いの品を同封しました。
お気に召すと嬉しいのですが。
末筆ながら、○○様にもよろしくお伝えくださいませ。敬具


後輩に就職のお祝いを送る場合の例文

○○さん、ご就職おめでとうございます。かねてから希望していたオーケストラの楽団員とのこと。喜びもひと

しおでしょう。知らせを聞いて私も今、自分のことのように感動しています。

高校の吹奏楽部の後輩だったあなたが、音大でコンクールに入賞したときとても嬉しかったけれど、あのとき以上の喜びでいっぱいです。夢をあきらめずに自分を信じて努力を続け、見事にチャンスを掴み取ったのですね。
度胸の据わった○○さんのことだから、プロのステージでも素敵な演奏を聴かせてくれることでしょう。
昔の仲間もみんな喜んでいて、祝賀会を開こうと盛り上がっています。ぜひオーディションの裏話を聞かせてくださいね。

to後輩:様々なシチュエーションの文例

家業を継ぐ場合

家業を継ぐ場合は、下記のようなフレーズを用いるのもよい

・お父様の跡を継いで漁師になるとのこと。よく決心しましたね

・家業継承のため修業に出るそうですね。ご両親もそざかしお喜びのことでしょう。

助言を添える場合

・大した経験はありませんが、何でも相談してくださいね

・休日は趣味なども楽しんで、充実した社会人生活を送ってくださいね

最後に

今回は、卒業祝いを書く上での注意点や実際に使える例文についてまとめました。

卒業後に就職される方への手紙の例文も一緒に載せましたので参考にしてください。

これから社会人になる友達や後輩を勇気づけ、エールを贈る言葉を素直に伝えてあげ励ましてあげましょう。

※他のお祝いの手紙一覧は「様々なお祝い手紙の書き方と例文のまとめ」を参考にしてください。