このページでは、ビジネスシーンやプライベートでも使える「お祝いの手紙の書き方と例文」についてご紹介しています。
生活してる中で知り合いのご結婚の報告や出産、ご入学、卒業、昇進、退院など、お祝いごとは沢山あります。そういったお祝いごとは、なんだかこちらも一緒に嬉しい気持ちになるものです。
親しい仲や、目上の方などお世話になってる方でしたら、その気持ちをお手紙にして伝えたいと思います。
そこで今回はビジネスシーンでも活用可能な「お祝いの手紙の書き方と例文」をご紹介します。
様々なシーン別に一つずつ詳しく書き方のポイントや例文もご紹介してますので、是非参考にされてみてください。
目次
お祝いの手紙の書き方
まずは、祝い状を書く上での基本的な流れを知っておきましょう。
基本的なお祝いの手紙の形式は下記の通りです。
祝い状を書く時の基本の流れ
様々なお祝いごとに共通する「お祝いの手紙」の基本的な書き方の流れは下記のとおりです。
-
前文
・頭語
・時候の挨拶
・相手の健康、安否を尋ねる
※親しい相手には前文を省いて書き出しても良い -
主文
・お祝いの言葉
・お祝いごとについての感想や感慨などを伝える
・ねぎらいの言葉
・今後の発展を祈る言葉
・お祝い品について伝える(お祝い品がない場合は将来を期待する言葉を添えても良い) -
末文
・結びの言葉
・結語
※改めてお祝いの言葉を述べて結ぶのもよい
手紙を書く上で注意したいこと
お祝いの手紙の書き方をご紹介する中で抑えておきたい大事なポイントがいくつかありますのでご紹介していきます。
- 出すタイミングが命
- 相手を思いやりともに喜びを共感する
- 出す相手によっては形式にとらわれ過ぎないように
- 忌み言葉は使わない
- 自分と比べるような表現は避ける
- そっけない印象にならないように注意
- お祝いの品のことは控えめに触れる
出すタイミングが命
お祝いの手紙は、出すタイミングが命です。
お祝い手紙は、知らせを受けた直後に出すのが理想です。
結婚や出産など、知らせを受けたときは、できるだけ早めにお祝いの気持ちを言葉にして伝えましょう。
喜びのさなかにいるときに受け取る手紙は嬉しさが倍増します。
なお、予定の分かっている祝いごとの場合は、二、三週間前から当日までに手紙を出し祝いごとが過ぎてからのお祝いにならないように注意しましょう。
入学や卒業など予定のわかってる祝い事の場合は、その日を待ち望むような少々はしゃいだ表現などを用いてみるのも良いでしょう。
相手を思いやり、ともに喜びを共感する
お祝いの手紙は、おめでたいできごとを「ともに喜んでいる」という気持ちで書くことが大事です。
相手をたたえ自分のことのように喜び、祝いごとを盛り立てるつもりで書くといいでしょう。
出す相手によっては形式にとらわれ過ぎないように
突然の祝いごとなら親しい相手には前文を省いて「おめでとう」などと書き出すのも良いです。
「知らせを聞いてすぐに書いた」という印象を与えると相手に強い祝意を伝えることができます。
しかし、手紙を出す相手との関係をふまえて書くことを忘れずに!
本人宛ての場合
入学や合格祝いなど本人に出す場合は、これまでの努力をたたえてあげましょう。
親しい相手・友達や同僚宛ての場合
友人や同僚など気心知れた仲に出す手紙なら、あまり形式にとらわれず自分の言葉で祝福の気持ちを素直に伝えるのが1番です。
突然の祝いごとなら、前文を省い「おめでとう」と書き出すのも良いです。
知らせを聞いてすぐに書いたという印象を相手に与え、強い祝意を表現することも出来ます。
夫の上司など目上の方に宛てる場合
夫の上司などに出す場合は、フォーマルなお祝いの手紙の形式に従うのがマナーです。
冒頭に、「時候の挨拶」を入れたりと基本的な形式にそって書くのが基本です。
※さらに詳しい「時候の挨拶」や「季語」、「風物詩」などについては、「風物詩・季語・時候の挨拶文例の早見表」を参考にしてください。
風物詩・季語・時候の挨拶文例の早見表相手のご両親宛ての場合
相手の両親宛てに出す場合は、ねぎらいの言葉も忘れないようにしましょう。
※ねぎらいの言葉については、「【いわたりの言葉・ねぎらいの言葉】ビジネスで使える敬語7選」を参考にしてください。
【いたわりの言葉・ねぎらいの言葉】ビジネスで使える敬語7選身内などの親しい人宛ての場合
身内や親しい人に出す場合は、普段あまり使い慣れないような美辞麗句を並べるのではなく素直にお祝いの言葉を述べて喜びの気持ちを伝えましょう。
忌み言葉は使わない
お祝いの手紙を送るときには、不幸なことを連想させる忌み言葉は避けるようにしましょう。
下記にそれぞれのお祝いごとに関しての忌み言葉一覧を記載しました。参考にされてください。
※更に詳しい忌み言葉や重ね言葉の言い換え方は「【忌み言葉一覧表】と【言い換え方のまとめ】」を参考にしてください。
【忌み言葉一覧表】と【言い換え方のまとめ】※マイナスに受け取られがちな言葉もなるべくなら使わないほうがいいです。
普段何気なく使っている「マイナスに取られてしまう言葉をプラスな言葉に言い換える方法」は別記事にまとめましたので参考にしてください。
マイナス言葉をプラス言葉に変える【言い換え方一覧】結婚祝いの場合の忌み言葉の例
「別れる」「切れる」「去る」「帰る」「終わる」「流れる」「冷える」「短い」
「戻る」「繰り返す」「重ね重ね」「再び」「皆々様」「近々」「またまた」
懐妊・出産祝いの場合の忌み言葉の例
「流れる」「落ちる」「失う」「蹴る」「死ぬ」「弱い」「苦しむ」「破れる」
入園・入学・就職・昇進・栄転祝いの場合の忌み言葉の例
「滑る」「崩れる」「落ちる」「流れる」「取り消し」「消える」
「壊れる」「やめる」「終わる」「失う」「中止」「変更」
新築祝いの場合の忌み言葉の例
「火」「煙」「傾く」「焼ける」「燃える」「倒れる」「壊れる」「流れる」
開店・開業祝いの場合の忌み言葉の例
「倒れる」「傾く」「閉じる」「負ける」「失う」「つぶれる」「さびれる」
長寿祝いの場合の忌み言葉の例
「死」「病気」「枯れる」「朽ちる」「倒れる」「ぼける」「寝る」「根づく」
自分と比べるような表現は避ける
相手を褒めるつもりであっても自分を引き合いに出すような表現は、妬みやひがみと受け取られてしまう可能性もありますので、使わないようにしましょう。
特に、入学や就職、昇進、栄転、新築のお祝いごとでは気を付けるようにしましょう。
そっけない印象にならないように注意
相手によっては、「ご入学おめでとう」や「ご出産おめでとう」だけではお祝いの言葉としては不十分な場合があります。
「待望の初孫のご誕生、ご感激もひとしおかと存じます」など相手の喜びのツボを押さえた言葉を添える工夫をしましょう。
気持ちが高まってる相手には、多少大げさなくらいに、お祝いしたほうが、気持ちが素直に伝わりやすいです。
お祝いの品のことは控えめに触れる
お祝いの品がある場合は、文末でさりげなく伝える程度にしましょう。
品物について長々と説明したり、こだわりを押し付けたりしないように注意が必要です。
▼お祝いのギフト選びに困ったら
お祝いのギフト選びにお困りの方は、こちらを参考にしてみてください。
様々なシチュエーションのお祝いの手紙の書き方
基本的なお祝いの手紙の書き方は上記の通りです。
しかしお祝いごとの内容によって書き方は異なる場合もあります。
詳しくは、それぞれの下記の詳細を参考にしてください。
最後に
今回は、お祝いの手紙の書き方をご紹介しました。
どんなお祝ごとでも、相手からの気持ちが伝わるような祝い状を貰ったらとても嬉しいですよね。
これからの人間関係を良好にしていくためにも、お祝いの言葉や喜びの言葉は素直に相手に伝えて一緒に祝福してあげましょう。